英語しか話せない人は、石垣島をどう楽しむのか

Airbnb用に1室を貸し出し、香港からのご夫婦を初めてゲストに迎えた。

日本語を話せない人が石垣島をどう楽しむのか考える良い機会になったのでちょっとメモがわりに書いてみたい。

その前に以前から石垣島に客船でくる台湾の人たち。彼らは基本団体行動で、行く場所も決まっているし、宿泊はしないので、日本語が話せなくてもそんなに問題はない。

彼らがいく薬局やスーパーは彼らに対応できているはずだ。

しかし最近、特に多いのが香港からの来島だ。

2016年、6月に香港エクスプレスが石垣空港間を就航、今は1日1便飛んでおり、満席の日もしばしば。

飛行時間は約2時間であっという間。往復2万円ほどとお手軽に海外旅行ができる。

香港の人たちは、イギリスの影響を強く受けているため、学校教育を英語で受け、ネーティブで話せる人が多く、奥さんは完全にネーティブ。しかし、だんなさんはほとんど理解していない様子。だんなさんには広東語で通訳しているようだ。

英会話をしていて、早口だと残念ながら私には理解できず、ゆっくり話してもらって、なんとか最低限の会話が成立している。

そして、彼らからの質問の数々に石垣島で彼らが本当に楽しめるのかいろいろと考えることになった。

もちろん、大型ホテルに宿泊するのだったら英語でいろいろと案内できるコンシェルジュがいて教えることができるだろう。

ただ、彼らがさまざまなサービスを利用する時に、どのように石垣島を楽しむのか考えてみたい。

彼らはレンタカーを借りてアクティブに石垣島を観光する。

ニッポンレンタカーで車を借りたらしいが日本語のサイトだ。ただ、カーナビで宿泊先に入力をしてくれるところまではやってくれた。

ちなみに英語と中国語に対応しているレンタカー会社は、OTSがある。調べたが他わからなかった。

まず、「肉料理を食べたい」というリクエストに対して、近くで老舗の人気店であり、八重山の風情が残る「担たん亭」を紹介した。

「予約をしてほしい」ということで電話をしたところ、「英語メニューがあります」ということで安心した。

翌日、どんな感じだったか聞いたところ「料理はおいしかったが、英語がまったく通じず注文は大変だった。最後にはスマホの翻訳機能を使ってやりとりした」ということだった。

英語での対応はしてもらえなかったらしい。

最近、石垣島で飲食店向けに英語の講習があるという。いい試みだと思う。

そして英語で接客できることを売りに集客に力を入れてもらいたい。

翌日、「魚料理を食べたい」ということで、今はホンマグロの旬であり石垣での人気店である「えいこ鮮魚店」を紹介しようと思ったが、「ぜったい英語通じないだろうし、英語のメニューもないだろう」ということで一緒にランチをすることにした。もし彼らだけならばどうなっているのか、注文はかなり苦戦したことだろう。
マグロ丼を食べたがかなり気に入ってくれたようで、夜にもまた2人だけで利用したいそうだ。がんばってほしい。外国人観光客があまり利用しない、地元の人気店を案内できて良かったと思う。

彼らは石垣島のフリーの観光ガイドブックをもって、飲食店を選んでいる。「ここに行きたいけれどどう思うか」と聞かれそれを見たところ、ぜんぜん聞いたことがない店名。
広告スペースは広く、写真もおいしそうなのだが、地元の人でウワサになっていないと、かなり心配。ぼったくられるのではないかと。もちろん却下。

「おみやげ屋を紹介してくれ」と聞かれたが、英語で対応してくれるおみやげ屋さんが頭に浮かばない。

ゆらてぃく市場も行くようにすすめたが、果たして質問に答えられる人がいるのだろうか。

「モバイルWi-Fiルーター」というリクエストもあった。

私は石垣島で貸し出しをしている人を知らなかったので「石垣島なんでも相談室」に聞いたところ、レンタカーの貸し出しとともに、貸してくれるのが、パラダイスレンタカー。これはいいアイデアだ。

沖縄でどこよりもつながる!!WiFiモバイルルーターレンタル「Wi-Fiレンタル沖縄」
というところが、空港で貸し出ししてくれるようだ。

追記: こちらで借りたようだ。2GB/8日のようだ。

竹富島にも行くという。おそらく外国人観光客も多いので、対応済みだと思うが、例えば帰りの送迎バスが出発する時に英語でもアナウンスしてくれるのだろうか。

私が海外に行って苦労した時、まさにバスのアナウンスがまったくわからなかったこと。

そういう時にその言った人をつかまえて「私は○○に行きたいが、今、何を言ったのか」と聞く必要があった。

鳩間島音楽祭で離島ターミナルを利用したのだが「黒島行きの方いませんか?」ということで、係員が案内していたが、海外の人向けに「Kuroshima」だけでもはっきりと言うべきだろう。

西表島はトレッキングで滝に行くという。予約をしているようなので大丈夫だとは思う。

コスメを買いたいそうだ。それは大型の薬局を紹介した。おそらく英語に対応していることだろう。

手荷物にすると出国時に没収される可能性があるとアドバイスをもらった。薬局では、その点も観光客に伝える必要がある。

せっかく買ったのに没収とはひどい話だ。

英語で作られたフリーの観光ガイドブックが必要だなぁと思う。またポータルなwebサイトも必要だな。両方あるのかな。

これだけ多くの外国人を迎えることになった石垣島、もっともっと外国人にやさしい街作りをしなければいけないと思う。

外国人の目線になって一度旅するか、外国人にモニターになってもらって、苦労した点をピックアップする必要がありそうだ。


追加

こんなサイトがあると教えて頂きました。

多言語コンタクトセンターのご案内

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